食事前(朝飯前)の筋トレの効用について

筋トレの効果を最大限に引き出すためには、食事(栄養)は大変重要です。

バルクアップのためには、「運動・栄養・休養の3つのバランスが大切」と言ったりしますが、ある著名ビルダーの方曰く、「栄養が8割」。

筋トレの努力を無駄にしないためには、それくらい栄養面も気を付けなければならないということです。

そこで、よく質問されるのが、食事を摂るタイミングです。

本記事では食事前に筋トレすることの効用について、ボディビル歴33年の私が解説していきます。

食事前の筋トレはありなのか?

まずは、結論から書くと、

食事前の筋トレはありです
いくつか、具体例を挙げて説明していきましょう。

サラリーマンが朝飯前(仕事前)にトレーニングをするメリット

今や24時間オープンのジムが増えました。一昔前では考えられないほど、トレーニング環境が整っています。

会社員の方の場合、仕事前にトレーニングをしておきたいという人も多いかと思います。仕事前の筋トレは超おすすめです。

そのメリットは以下の通り。

  1. 朝の時間帯は心身ともにリフレッシュ状態なので集中力が上がる
  2. 朝一に筋トレをすることで生活のリズムが整う
  3. 仕事前の方が確実に筋トレができる(仕事の後だと想定外の用事が入ったりする)
  4. 朝の時間帯はジムが空いているので自由に筋トレができる

朝の時間帯は心身ともにリフレッシュ状態なので集中力が上がる

朝の時間帯は、心身がもっともリフレッシュした状態です。朝起きてから仕事を開始するまでの時間は、まさにゴールデンタイム。

このゴールデンタイムでは、自分が今もっとも集中したい「人生の最優先事項」をやってしまうのがおすすめです。

もし筋トレが最優先事項であるならば、ゴールデンタイムに筋トレをやってしまいましょう。

朝一に筋トレをすることで生活のリズムが整う

整った生活のリズムは、筋トレの効果を引き出すにはとても重要な要素です。そして、生活のリズムを整えるためには、「ルーティンワーク」が大切。

生活リズムを整えるコツはルーティンワークにあり

毎日決まった時間に決まったことをやることで、生活リズムが整っていきます。そのための一つに筋トレを利用しましょう。

毎朝、決まった時間に筋トレをすることで、生活リズムが整ってきて、自律神経系のバランスも整ってきます。

自律神経系のバランスが整うことで、筋トレの効果は倍増します。逆に自律神経系のバランスが乱れていると、筋トレしてもなかなか結果が伴ってきません。

  1. 胃腸の調子が良くなり栄養が効率的に消化・吸収されるので、筋トレの効果が出やすい
  2. 精神的にも落ち着き、筋トレ中の集中力が上がる
  3. 睡眠の質が上がるので、筋トレからの迅速な回復を促してくれる

朝の方が確実に筋トレができる

サラリーマンの方の場合、急な残業や飲み会などが入ったりなど、夜は不確定要素が多すぎます。

しかし、朝はそのような「不測の事態」が起こる可能性は極めて低いので、早起きさえできれば確実に筋トレを行えます。

朝の時間帯はジムが空いているので自由に筋トレができる

最近は朝飯前(仕事前)に筋トレをする人が増えているので、以前と比べたらやや混んできていますが、夜の6時、7時の時間帯に比べたらまだまだ空いています。

夜のラッシュアワーにジムへ行ったことのある人ならわかると思いますが、多くの人でごった返していて、なかなか思ったような筋トレができません。

しかし、朝でしたらマシーンもフリーウエイトも選び放題。ほぼ、自分の思った通りの筋トレができます。

朝飯前に筋トレをすることで体脂肪の燃焼効率が上がる

例えば、前日の晩ご飯を夜7時に食べたとします。そして、起床が朝6時。その後、朝7時からジムで筋トレを始めるとしましょう。

筋トレ開始前の時点で12時間の間、何も口にしていないことになります。身体の中のグリコーゲン貯蔵量は低下している状態です。

グリコーゲンは糖質のエネルギー源であり筋肉と肝臓で蓄えられる
私たちのエネルギー源は、脂肪と糖質の2つしかありません。もし、グリコーゲンが枯渇していたら、身体は脂肪をエネルギーとして使うしかありません。
従って、このタイミングで筋トレを行うと、体脂肪をエネルギーとして使うようになります。つまり、朝飯前の筋トレは体脂肪の燃焼効率を高めるのです。
この体脂肪燃焼効果は、筋トレの1時間後まで続くと言われています。もし、体脂肪燃焼効果を最大限活かしたいならば、筋トレが終わってから1時間は何も食べないようにしてください(プロテインも)。

朝飯前の筋トレは基礎代謝を上げてくれる

筋トレによって基礎代謝が上がります。これは紛れもない事実。

基礎代謝とは、起きている間の生命維持活動(呼吸や体温維持など)で必要な熱量(カロリー)のこと
朝一に筋トレをすると一日中、高い基礎代謝を維持することができます。その一方、夜寝る前に筋トレをした場合はどうでしょうか?
例えば、仕事が終わってから筋トレをして、終えるのが夜の10時だとします。もちろん、この時点で基礎代謝は上がっています。問題はこの後です。
就寝が午前12時だとすると、基礎代謝が高くなっている時間は2時間程度です(睡眠中は基礎代謝が低下する)。
朝7時に既に筋トレを終えている場合、その後就寝前まで高い基礎代謝の恩恵を享受することができますが、夜に筋トレした場合はその時間が短くなってしまいます。
つまり、朝に筋トレをすることで、一日中高い基礎代謝を維持することができるため、消費カロリーを増やしてくれます(太りにくい)。

空腹での筋トレは筋肉に良くない?

おそらく、これを心配している人が多いかもしれません。しかし、答えは「No」です。ご安心ください。

筋トレは「筋細胞の破壊行為」です。筋トレ中に筋肉は成長しません。従って、成長のための栄養素(タンパク質など)は必要ありません。

筋トレが終わってから、存分に栄養摂取に励んでください(笑)。

まとめ

「朝飯前の筋トレ」は意外とメリットが多いです。私は33年のボディビル歴の内、後半の20年間は早朝に筋トレをしています(現在も朝5時半から6時には筋トレをしています)。

また、早起きの習慣をつけることで、筋トレだけでなく、時間を有効に使えるようになります。まさに「早起きは三文の徳」です。

もし、まだ「朝飯前の筋トレ」をやったことがない人は、実際に自分でやってみて、その効用を体感してみてください。

きっと病みつきになると思いますよ。

 

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ボディビル歴33年。国内外のボディビル大会で優勝・入賞経験多数。自らの肉体を実験台にして、ウエイトトレーニングや食事(サプリメント)を実践。医学博士号(スポーツ医学)所持。プロフィール詳細。

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