ダイエットに筋トレが絶大な効果を生む理由

筋トレとダイエットは非常に相性が良いです。言い方を変えれば、効果的なダイエットのためには筋トレは必須と言っても過言ではないでしょう。これは、筋トレ歴33年の私の経験からも自信を持って言えます。

「ヨーヨーダイエット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、ダイエットを繰り返すたびに体脂肪率が増えていく状況を言ってます。

つまり、ダイエットを繰り返すたびに不健康な身体へとなってしまっているのです。少なくとも健康体を目指してダイエットをしたはずが、逆に不健康な身体になってしまっています。本末転倒ですね。

なぜ、このようなことが起こってしまったのでしょうか?それは、食事制限だけでダイエット(体重を減らす?)を繰り返したからに他なりません。

多くの人は「ダイエット=体重を減らすこと」と思っているようですが、これは正しくありません。ダイエットによって結果的に体重が減ることはあります。しかし、体重減少はあくまでも結果です。

従って、体重減少は目安にはなりますが、目標にしてはいけません。体重減少をダイエットの目標にすると、きっとどこかで挫折するか、もしくは先ほど書いたような不健康体になってしまいます(ヨーヨーダイエット)。

それでは、何をダイエットの目標にするべきか?

それは・・・・・

ダイエットの目標は体脂肪の減少である
ダイエットに取り組むときは、この言葉を常に念頭に置いといてください。体重はあくまでも目安にとどめます。
極論を言えば、体重がまったく変わらなくても体脂肪率が減っていれば、そのダイエットは成功です。間違いなく、見た目は変っているはずです(保証します)。
それでは、ダイエットに筋トレが絶大な効果を生む理由について解説していきたいと思います。

ダイエットと筋トレの相性が良い理由は以下の4点です。

  1. 筋トレによって基礎代謝が上がる
  2. 筋トレによって身体のアウトラインができる
  3. 筋トレによって筋肉の引き締め効果が高まる
  4. 筋トレによって食習慣が改善する

上の4つの項目についてそれぞれ説明していきましょう。

筋トレによって基礎代謝が上がる

ダイエットにおいて基礎代謝量を上げる、または下がらないように維持することは、非常に重要なポイントになります。

なぜなら、高い基礎代謝量は体脂肪の燃焼効率を絶大に上げてくれるからです。

従って、最悪なのはダイエット開始とともに基礎代謝量が減っていくケースです。これでは、最初からダイエットは失敗しています。

高い基礎代謝量は体脂肪の燃焼効率を上げてくれる

基礎代謝量と筋量は完全に相関する

基礎代謝とは、私たちが生命維持するために最低限必要な一日当たりのエネルギー量のことです(生命維持とは、呼吸や体温維持など)。

つまり、言い方を変えれば、基礎代謝量は運動もせずベッドの上にじっと横になっているときに消費するカロリーのことです。

そして、基礎代謝量と筋量は完全に相関関係をもっています。

基礎代謝量∝筋量
つまり、筋量が大きいほど基礎代謝量も大きくなります。
基本的には、消費量が摂取量よりも大きければ、身体に蓄えられたエネルギー(体脂肪)は減っていきます。
従って、基礎代謝量が大きいということは、その分消費量が増えるのでダイエットには有利に働きます。

筋トレ(運動)せずに摂取カロリーを減らした場合

先ほど書いたように、単純に摂取カロリーを減らすことで、相対的には消費カロリーを摂取カロリーよりも大きくすることは可能です。

しかし、このようなダイエットの仕方では、体重の減少分はほぼ筋量ということになりかねません(体重に占める筋量の割合が減るので、相対的に体脂肪率は上がります)。

先にも書いたように、基礎代謝量と筋量は完全に相関しますので、このようなダイエットのやり方ですと筋量の減少とともに基礎代謝量も減少していきます。

そして、遅かれ早かれ、ダイエットが頭打ちになります。

なぜなら、私たちの身体は摂取カロリーが少ないと、それに適応するように消費カロリーを低く抑えようとするからです(このような身体のメカニズムを「ホメオスタシス」と呼びます)。

ですから、筋トレをして筋量を維持、もしくは増やして行きながらダイエットをするのが、より健康的なダイエットの方法と言えます。

日本語では「生体恒常性」となります。外部環境(温度、湿度など)などの変化に応じて生体内部の環境を変化させ一定内に維持しようとする性質のこと。

筋トレによって身体のアウトラインができる

なぜ、あなたはダイエットをしたいと思ったのでしょうか?ただ単純に体重を減らしたいからでしょうか?それだけなら、食べるのを我慢するだけでも実現可能です。

どうせダイエットするなら綺麗に痩せたいと思いませんか?しっかりとしたメリハリのあるアウトラインを残してダイエットするのが見た目にも美しいし、もちろん健康にとっても良いです。

私たちの身体のアウトラインを形成しているのが筋肉です。

ダイエットに筋トレを併用することで筋量を維持し、きれいなアウトラインを作るように努めましょう。

筋トレによって筋肉の引き締め効果が高まる

ダイエットをしようと思ったきっかけの一番は、もしかしたら「お腹が出てきたから」かもしれません。お腹が出てきた原因には2つあります。

一つは単純にお腹周りにぜひ肉(脂肪)がついてきたから。もう一つは腹筋群が緩んできて内蔵を抑えられなくなっているためです。後者の場合、必ずしもお腹周りに脂肪がついているとは限りません。

  1. お腹周りに脂肪がついてきた
  2. 腹筋群が緩んできた(筋力低下)

特に後者の場合は、腹筋群を強化することによって、見た目は随分と変わります。体脂肪を落とすよりも早く効果を体感することができるでしょう。

このように、筋トレによる引き締め効果により、体脂肪率がそれほど低下していなくても(もちろん、最終的には体脂肪率も減るが)、随分と見た目は変ってきます。

筋トレによって食習慣が改善する

私が提唱している「健康的生活のための3つの習慣」の一つが食習慣です。

  1. 運動習慣
  2. 食習慣
  3. 睡眠習慣

これら3つの習慣は、全て相乗作用を持っています。つまり、一つの習慣が整ってくると他の2つの習慣も連動して整ってきます。

つまり、筋トレによって運動習慣が整ってくると、自然と食習慣も整ってきます。筋トレの効果を最大限に引き出そうと食事にも気を付けるようになるからです。

すると、全ての好循環が始まります。

ここまで来ると、一時的なダイエットのようなことは関係なく、生活そのものが健康的な状態になってきます。

もう「ダイエットしなければ!」という状況にも陥ることはなくなるでしょう。

まとめ

多くの人が体重の増減で一喜一憂しますが、体重はあくまでも目安にしかなりません。

ダイエットで大切なのは体脂肪率を減らすことです。そのためには、基礎代謝がカギになります。

つまり、ダイエットをしている間、いかにして基礎代謝量を維持するかが最重要ポイントです。

基礎代謝量を維持するためには、筋トレによって筋量を維持(もしくは増加)させることが必要です。体脂肪燃焼には有酸素運動も大切ですが、同時に筋トレによって基礎代謝量が落ちないように努めましょう。

基礎代謝量を上げて体脂肪が常に燃えている身体にしよう

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ボディビル歴33年。国内外のボディビル大会で優勝・入賞経験多数。自らの肉体を実験台にして、ウエイトトレーニングや食事(サプリメント)を実践。医学博士号(スポーツ医学)所持。プロフィール詳細。

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