解剖学
起始; 大腰筋-T12~L5の椎体とTP 腸骨筋-腸骨窩 小腰筋-T12~L1の椎体
停止; 大腰筋、腸骨筋-小転子 小腰筋-腸恥筋腱弓、鼡径靱帯
作用; 股関節の屈曲(特に股関節屈曲30°以上で強く収縮)
神経支配; 腰神経叢、大腿神経
バイオメカニクス
腸腰筋の収縮(拘縮)により、腰椎が伸展(腰椎前弯曲の増加)します。
それにより、腰椎椎間関節への圧迫力、椎間板後部への圧迫力が増加。
また大腰筋の強い収縮により仙骨が前傾するため、仙腸関節に剪断力が作用します。
関連症状
腰痛
また大腿前面部にも関連痛領域を持っています。
- 股関節(運動障害、関節包の拘縮)
- 大腿神経障害
側弯症
腸腰筋には体幹部の安定させる作用があります。従って、腸腰筋の機能低下は体幹部の不安定性を引き起こします。
また、左右の腸腰筋の不均衡が起こると腰椎に側屈が起こります。それが側弯症へと発展する可能性があります。
便秘
大腰筋と消化器官は解剖学的に隣接しています(以下の図)。そのため、互いに影響を及ぼし合います。
従って大腰筋が過緊張状態になると消化管の機能低下を引き起こし、それが便秘や下痢などの症状の原因となります。
関連動画
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