プロテインを飲んで太りたい、体重を増やしたいという場合、いくつか気を付けるべきことがあります。
しかし、本題に入る前に一点だけ補足しておきたいことがあります。
それは、ここで解説する「太る」や「体重を増やす」というのは、「健康的に太る」ことであり「健康的に体重を増やすこと」です。
健康的に太るとは?
健康的に太るというのは、体重の増量分の多くが筋肉によるものということです。ただし、必ずしも100%が筋肉である必要はありません。
おそらく、この記事を読んでいるあなたは、プロテインを飲んで単純に体重を増やしたいと思っているかもしれません。
しかし、増量分が100%脂肪であったなら、それはあなたの身体の健康にとってあまり好ましい状況ではありません。
従って、本記事ではいかにして筋肉で増量していくかという方法論についてお話していきたいと思います。
筋肉で増量することにより、肉体的な健康にとても良い影響を及ぼすだけでなく、外面的にも魅力的になることができます。
なぜなら、私たちの身体の輪郭(シェイプ)を形成しているのは、脂肪ではなく筋肉(タンパク質)だからです。
摂取カロリー>消費カロリーであれば太る
基本的には摂取カロリーが消費カロリーを上回っていれば、体重は増えていきます。
従って、必ずしもプロテインサプリメントを摂る必要はありません。
しかし、プロテインは液体であり、簡単・手軽に摂取することができるので、小食の人にとっては強い味方になるはずです。
食欲がなくても、プロテインドリンクであれば一気に飲み干すこともできます。食欲がなく食事をスキップするくらいなら、プロテインドリンクを飲むようにしましょう。
人気記事;【iHerb】アイハーブのおすすめプロテイン【オーガニック】
プロテインを飲むタイミング
プロテインを飲むタイミングは、身体の吸収力が高まっているタイミングがおすすめです。
以下の3つのタイミングがおすすめです。
- トレーニング直後
- 朝起きてすぐ
- 夜寝る前
トレーニング直後はタンパク質の吸収力がもっとも高まっているので、このタイミングを外さないようにしましょう。
また、朝起きてすぐは、前の晩の夜ご飯から最低でも7~8時間は何も栄養を摂取していません。身体がもっとも迅速な栄養を欲しているタイミングです。
夜寝る前にプロテインを摂っておくと、寝ている間の栄養補給になります。筋肉は寝ている間に成長します。このタイミングで成長に必要な材料であるタンパク質(アミノ酸)を十分に用意しておきましょう。
太るためのポイントは糖質の摂取量
痩せすぎで体脂肪率を上げたいという人の場合、脂質と糖質の摂取量がポイントとなります。ただ、脂質は消化に時間がかかり、胃腸への負担も大きいので大量摂取には適していません。
その点、糖質、特に単糖類(砂糖や果糖)は胃腸への負担も少なく、吸収率もかなり高いです。従って、体脂肪率を上げたいという人は、糖質の摂取量を増やすことをおすすめします。
ただし、単糖類(砂糖など)の過剰摂取は、健康には良くないのは明らかです。家族歴(遺伝)によっては、糖尿病に罹患するリスクもありますので、その点は十分留意する必要があります。
糖質の具体的な摂取法
就寝前に糖質を摂るのが良いでしょう。ただし、糖質単独ではなくタンパク質も含まれた形で摂ると良いでしょう。
また、固体よりも液体で摂取した方が胃腸への負担は少なく、小食の人でも無理なく摂ることができると思います。
よって、プロテインドリンクのような形で摂るのが良いかもしれません。
おすすめのプロテインドリンクのレシピ
おすすめプロテインドリンクのレシピ
1.ホエイプロテイン~40g
2.牛乳(または豆乳)~200㏄
3.バナナ(冷凍)~1本
4.イチゴまたはブルーベリー(冷凍)~大さじ3杯
5.MCTオイルまたはオリーブオイル~大さじ1杯
6.氷と水~適宜
果物に含まれている炭水化物は果糖と呼ばれます。果糖もとても吸収されやすい糖質です。
また、冷凍のものを使用するとよりおいしくなります(個人的見解)。
MRPでより効率的に太る
MRPはMeal Replacement Powderのことです。直訳すると「食事の代わりになるサプリメント」となります。
しかし、MRPはあくまでもサプリメント、つまり『補助的』なものですから、決して食事に置き換えて利用するべきではありません。
MRPにはプロテインが含まれていますが、それ以外にも脂質、糖質、微量元素(ビタミン・ミネラル)など総合的に含まれています。これがMRPと言われる所以です。
よって、プロテインパウダー単独よりも、高カロリーとなりますので、太りたいという人にはMRPの方が適していると言えます。

50/30/20(タンパク質/炭水化物/脂肪);無駄のない筋肉を成長させ、身体をサポートするために、吸収されやすい形のタンパク質、高繊維の複合炭水化物と必須脂肪酸からなる主要栄養素の比率となっています。食事の代替にはなりませんが、太りたい人を強力にサポートするMRPです。
胃腸のコンディションを整えること
何を食べても太れない人の中には、胃腸のコンディションに問題がある場合があります。
胃腸は食べたものを分解・吸収する器官です。もし、その働きが弱っていたら、せっかくの栄養も無駄になってしまいます。
大食いなのに太れない人は、往々にしてこのように胃腸の問題を抱えています。
つまり、胃腸のコンディションでは2つの問題があります。
- 分解
- 吸収
三大栄養素の分解
三大栄養素、つまり脂質、糖質、タンパク質の分解には、消化酵素が必要になります。
例えば、タンパク質を分解する酵素のことをプロテアーゼと言います。プロテアーゼはタンパク質分解酵素の総称であって、その中にはペプシンやトリプシンなどが含まれます。
詳細は以下の記事を参照ください。
消化酵素は食物に含まれていますが、体内でも酵素が生成されています。
食物ですと野菜や肉などに消化酵素は含まれていますが、40℃以上で加熱処理されると分解され、その効力がゼロになってしまいます。
従って、食物から消化酵素を摂取するためには、生野菜(サラダなど)や生肉(刺身)などで食べる必要があります。
また、先ほど書いたように体内でも酵素が生成されるのですが、40歳以上になるとその生成量が顕著に減少することがわかっています。
1.野菜や肉(ただし生のまま)
2.体内で自然に分泌(ただし40歳未満)
従って、40歳以上の人の場合、慢性的な消化酵素不足に陥っている可能性があります。
そのような場合、消化酵素サプリメントがとても役に立ちます。

Zenwiseヘルス消化酵素には、植物由来の酵素、プレバイオティクスとプロバイオティクスの特殊なブレンドが含まれており、男性と女性の消化器の健康を日常的に促します。体が脂肪、たんぱく質、炭水化物、セルロースを消化できるようにするこの高度な配合は、健康な消化、免疫機能、バランスの取れたエネルギーレベルをサポートすることが示されています。
分解された栄養素の吸収
小腸の働きを良好に保つためには
善玉菌を増やすのに必要な栄養素には、プロバイオティクスとプレバイオティクスがあります。
プロバイオティクスには乳酸菌やビフィズス菌などがあります。またプレバイオティクスには、オリゴ糖や食物繊維などがあります。
これらを摂ることで善玉菌を増やすことができます。食品からも摂ることができますが、サプリメントでも摂取することができます。
まとめ
それでは、本記事を簡単にまとめておきたいと思います。
まず、太るというのは、ただやみくもに脂肪を付けるということではなく、あくまでも健康的に太る必要があります。
そのためのポイントは以下の通りです。
- プロテインの摂取タイミングに配慮する
- 糖質の摂取量を上手に利用する
- プロテインドリンクやMRPを活用する
- 胃腸のコンディションを整える(消化酵素、プレ&プロバイオティクス)
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