マグネシウム(Mg)の働きとおすすめのサプリメント

マグネシウムが豊富に含まれている食品には、ピーナッツやアーモンドなどの種子類や緑黄色野菜、果物などに多く含まれています。
マグネシウムの1日の摂取推奨量は、男性が400㎎、女性が300㎎です。1日のマグネシウム推奨量を全て食品から摂ることも可能ですが、なかなか難しいです。
例えば、アーモンド100gでマグネシウムが約300㎎摂ることが可能です。しかし、アーモンドを100g食べるとそれだけで600カロリーにもなってしまいます。
もし、普段の食事から十分な量のマグネシウムを摂ることが難しい場合、サプリメントを活用しましょう。
また、マグネシウムの効果・効用には以下のようなものがあります。
  • 血圧を下げる(降圧)効果
  • 精神安定作用
  • 血糖値を安定化させる効果
  • 心臓病の予防効果
  • 片頭痛を和らげる効果

マグネシウムの効果・効用については、以下に詳細な記事がありますので、そちらを参照いただければ幸いです。

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マグネシウムは一日どのくらい摂れば良いのか?

先にも書きましたが、マグネシウムの一日の推奨摂取量は、男性が400㎎、女性が300㎎です。ただし、運動で汗を大量にかくアスリートなどは、推奨量以上に必要である可能性があります。

これらの推奨量の半分をサプリメントで補うとすれば、1日に150㎎から200㎎程度のマグネシウムサプリメントを摂取することになります。

また、マグネシウムの副作用として「下痢・便秘」がありますが、サプリメントによる摂取量が350㎎以下であれば、そのような副作用の心配もいりません(参考文献;http://bit.ly/2Yo4c2K)。

どのタイプのマグネシウムサプリメントを獲れば良いのか?

マグネシウムのサプリメントには、多くのタイプ(型)があります。どれを選んだら良いのか迷ってしまうと思います。

マグネシウムは、そのタイプによって吸収率に差が出るので、購入の際には注意が必要です。また、それぞれのマグネシウムには、特有の効果・効能があります。各々の目的に合わせて選ぶようにしましょう。

以下のマグネシウムのタイプは、吸収率が高いと言われているものです。しかし、それぞれ微妙に効果・効用が異なるので、各自の目的に合ったマグネシウムサプリメントを選ぶようにしましょう。

  • クエン酸マグネシウム(Magnesium citrate
  • 乳酸マグネシウム(Magnesium lactate)
  • アスパラギン酸マグネシウム(Magnesium aspartate)
  • 塩化マグネシウム(Magnesium chloride)
  • リンゴ酸マグネシウム(Magnesium malate)
  • タウリン酸マグネシウム(Magnesium taurate)

また、マグネシウムの吸収率には、年齢や体質(遺伝)、健康状態なども影響を及ぼします(参考文献;http://bit.ly/2Oil2MS)。

従って、実際にマグネシウムサプリメントを摂ってみて、各自が検証しもっともしっくりくるものを選ばなければなりません。

クエン酸マグネシウム(Magnesium citrate

クエン酸マグネシウムは便秘薬(下剤)として使われます。このサプリメントを摂ることで、体内のマグネシウム濃度も上がります。しかし、便秘の改善を目的としないならば、他のタイプのマグネシウムをおすすめします。

乳酸マグネシウム(Magnesium lactate)

通常、マグネシウム不足を補うために使われるのが、乳酸マグネシウムです。心臓や神経系、消化器系の機能改善にも役立ちます。

消化器系では、特に胃酸過多による症状(胃痛、胸焼け、消化不良など)の改善に有効です。

アスパラギン酸マグネシウム(Magnesium aspartate)

アスパラギン酸マグネシウムは、アスパラギン酸をキレート化したマグネシウム塩です。

アスパラギン酸マグネシウムは、他のマグネシウムのタイプに比べて水との親和性に優れており、吸収率が高いと言わています。

しかし、いくつかの薬剤とは相性が悪い(特にHIVの治療薬である抗レトロウイルス薬)ので、薬を飲んでいる場合は、アスパラギン酸マグネシウムを摂取する前に担当医と相談するようにしてください。

Solaray, アスパラギン酸マグネシウム、ベジキャップ使用 120 錠
こちらのサプリメントにはアスパラギン酸マグネシウムの他にクエン酸マグネシウムも配合されています。1カプセル当たり400㎎相当のマグネシウムを補給することができます。

塩化マグネシウム(Magnesium chloride)

塩化マグネシウムも、ごく一般的にマグネシウム不足を補うために利用されます。また、胃酸過多による症状(逆流性食道炎、胃潰瘍、胃炎など)の改善に利用されることもあります。

また、血液凝固(血栓症などの原因になる)の予防、血圧を下げる効果、骨密度低下(骨粗しょう症)や心臓病の予防などの効果もあります。

Alta Health, 塩化マグネシウム, 100 錠剤
塩化マグネシウムは吸収力にすぐれたグネシウムです。筋肉、神経、腎臓、骨、心臓と動脈の機能にとって大切な栄養素です。このことは、いくつかの研究によって報告されています。

リンゴ酸マグネシウム(Magnesium malate)

リンゴ酸マグネシウムは、その名前が示す通りリンゴに含まれているマグネシウムです(桃にも含まれています)。クエン酸マグネシウムと同様に非常に吸収率が高いマグネシウムです。

このマグネシウムはエネルギーの生産を促進する作用があるため、ダイエット(減量)には欠かせない栄養素となります。また、毒性重金属のデトックス効果もあると言われています。

さらに、線維筋痛症(Fibromyalgia)や慢性疲労症候群(Chronic fatigue syndrome)などの症状緩和にも効果があると言われています。

Now Foods, リンゴ酸マグネシウム、1,000 mg、180粒
マグネシウムは、エネルギー生産と代謝、筋肉の収縮、神経興奮の伝達、骨石灰化に重要なミネラルです。約300種の酵素に必須の補因子です。これらの酵素の触媒反応には、脂肪酸合成、タンパク質合成、グルコース代謝等があります。リンゴ酸は、炭水化物から派生した細胞エネルギー生産において重要分子であることを示す重要なクエン酸回路の中間体です。

タウリン酸マグネシウム(Magnesium taurate)

タウリン酸マグネシウムは、神経系の興奮性を鎮静化する作用を持っています。脳みそ(中枢神経系)にダイレクトに働きかけて作用します。

タウリン酸マグネシウムは、以下の症状に有効であると言われています。

  • 高血圧
  • 不安症
  • 不眠症
  • 筋痙攣・硬縮
  • 白内障(進行の遅延に有効)

Cardiovascular Research, マグネシウム・タウリン、植物カプセル180粒
タウリン酸マグネシウムは科学的に配合されたアミノ酸とミネラルの複合体であり、マグネシウムの利用効率を最大限に保つようにしてあります。

 

まとめ

  • マグネシウムは身体が正常な機能を維持するためには、必須の栄養素です
  • マグネシウムが豊富に含まれている食品は、ナッツ類、海藻類、種子類
  • マグネシウムは食品からだけでは推奨量を満たすのは難しいので、サプリメントを活用しましょう
  • マグネシウムサプリメントの1日の摂取量が、350㎎以内であれば副作用(下痢など)のリスクはほとんどない
  • マグネシウムのタイプには様々なものがあるが、自分に最適なものを知るためには検証する以外に方法はない
マグネシウムのタイプ 適応 効果・効能
クエン酸マグネシウム 便秘 便秘の改善のための下剤(便秘薬)として使われる
乳酸マグネシウム 胃痛、胸焼け、消化不良、高血圧、逆流性食道炎 降圧作用、胃酸過多の改善
アスパラギン酸マグネシウム マグネシウム不足による諸症状(慢性疲労、頭痛、筋痙攣など)  水との親和性が強く吸収率が高い
塩化マグネシウム 逆流性食道炎、胃潰瘍、胃炎、高血圧、骨粗しょう症、心臓病 整腸作用、血液凝固の予防、降圧作用、心臓病の予防
リンゴ酸マグネシウム 線維筋痛症、慢性疲労症候群、重金属中毒症状 エネルギー生産の促進作用、重金属のデトックス作用
タウリン酸マグネシウム 高血圧、不安症、不眠症、筋痙攣・硬縮、白内障 神経系の興奮性を鎮静化

 

以下、マグネシウム全般に関する関連記事です。

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【ボディビル歴33年】大学入学と同時にボディビルを開始。その後、現在までウエイトトレーニングを続けている。国内・海外でのボディビル大会での優勝・入賞歴多数。
【瞑想歴19年】33歳の時、インドに3か月滞在。1日12時間のヴィパッサナー瞑想を行う。それ以来、朝晩の瞑想は欠かしていない。
【カイロプラクティック歴22年】大学卒業と同時に渡米。カリフォルニア州のカイロプラクティック免許を取得しLAにて10年臨床経験を積む。オリンピック帯同経験あり。2007年に帰国。プロフィール詳細はこちら

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